神戸市議会 2005-07-27
開催日:2005-07-27 平成17年都市消防委員会 本文
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◯委員長(
崎元祐治) 皆さん,おはようございます。ただいまから
都市消防委員会を開会いたします。
本日は,
常任委員長会議において確認されました
委員会運営方針の提示と所管局の
事業概要の説明聴取及び平成18年度
国家予算に対する要望のうち,本
委員会所管分の報告聴取のためお集まりいただいた次第であります。
最初に,写真撮影についてお諮りいたします。
民主党さんから本委員会の模様を写真撮影したいとの旨の申し出が出ておりますので,許可いたしたいと存じますが,ご異議ございませんか。
(「異議なし」の声あり)
2
◯委員長(
崎元祐治) ご異議ありませんので許可することに決定いたしました。
最初に,
委員各位の座席につきましては,正副委員長で相談の結果,お手元に配付いたしております定席表のとおりといたしましたので,ご了承願います。
次に,平成18年度
国家予算に対する要望につきましては,去る7月6日の
常任委員長会議において,当局から報告を受けました。このうち,本
委員会所管分についてはこの後,関係局から報告を聴取いたしますので,内容の説明は省略させていただきます。
次に,本日の予定でございますが,お手元にお配りいたしておりますとおり,
委員会終了後,
市営御崎住宅,鷹取駅地下道・鷹取駅
北駅前広場及び
垂水消防署を実地視察することといたしております。
予定といたしましては,午後1時に市役所を出発したいと考えておりますので,
委員各位のご協力をよろしくお願いいたします。
3
◯委員長(
崎元祐治) それでは,協議事項によりまして,まず
委員会運営についてであります。
本件につきましては,去る7月6日の
常任委員長会議において協議いたしました結果,お手元に配付いたしておりますとおり,従来と同じ内容の
運営方針が確認されましたので,この
運営方針に基づき委員会を運営してまいりたいと存じます。
また,これまでの
常任委員長懇談会において,お手元に配付のとおり
委員会運営についての確認がなされており,これらの点についても今後の
委員会運営に反映させてまいりたいと存じますので,
委員各位のご協力をお願いいたします。
それでは,引き続き,各局の審査を行います。
委員各位におかれましては,当局が入室するまでしばらくお待ち願います。
(
都市計画総局)
4
◯委員長(
崎元祐治) それでは,皆さん,おはようございます。それでは,これより
都市計画総局関係の審査を行います。
それでは,
事業概要及び報告事項について,一括して当局の説明及び報告を求めます。
5 ◯村戸
都市計画総局長 おはようございます。
都市計画総局長の村戸でございます。
都市計画総局に対しまして,平素からご指導ありがとうございます。今後ともどうぞよろしくお願いします。それでは,座って説明させていただきます。
6
◯委員長(
崎元祐治) 着席されたままで結構です。
7 ◯村戸
都市計画総局長 それでは,平成17年度
都市計画総局所管の
事業概要につきまして,ご説明申し上げます。
お手元の
事業概要の表紙を開いていただきまして,はじめにをごらんください。
阪神・
淡路大震災から10年が経過し,神戸のまちは新たなスタートラインに立っております。平成17年度には
神戸空港が開港し,海・空・陸の
総合交通体系が確立され,人・物・情報の交流拠点として大きく変貌することが期待されております。一方,急速な少子・高齢化,
市民ニーズの多様化,そして深刻な経済情勢などを背景とした多くの市政課題に対して,迅速かつ柔軟に対応していくことが求められております。
このような状況におきまして,1日も早い完全復興に取り組むことはもとより,復興の取り組みを礎とし,さらなる飛躍を目指して,神戸の新たな活力を創造していくことが重要でございます。
まちづくりを総合的に進めるため,
都市計画局と住宅局が統合し,
都市計画総局として新たなスタートを切ってから3年目を迎えております。今後はまちの
基盤づくりから
住まいづくりに至る,おのおのの施策の一層の連携を図り,市民との協働と参画により,豊かで元気な魅力ある
神戸づくりに取り組んでまいります。
平成17年度におきましては,まちの
基盤づくりとして,都心の再生などにより,神戸の特性を生かした活力と魅力あふれる
まちづくりを推進してまいります。また,
住まいづくりといたしましては,良質な
住宅ストックの形成など,時代に即応した総合的な施策を展開してまいります。
具体的に申し上げますと,
都市機能の高度化や
都市環境の向上を図るため,
阪神三宮駅の改良,
歩行者動線の3層
ネットワーク等の拡充整備を進めるとともに,
神戸空港の開港に向け,新
交通ポートアイランド線延伸事業を推進いたします。また,JR灘駅,(仮称)
須磨海浜公園前駅の
南北横断歩道橋等の整備を引き続き実施し,地域の利便性の向上に努めてまいります。さらに,すまいの
耐震化促進事業の一層の充実に取り組むこととともに,
建築物安全安心実施計画を積極的に推進し,安全で安心な住まい・
まちづくりの実現を目指してまいります。
震災から10年という節目を終えた今,施政方針として「市民とともに創る神戸」の実現に向けて,国内外の人々が集い,訪れ,今後も神戸に住み続けたいと思える
まちづくりを推進してまいります。
1ページをお開きください。
平成17年度
都市計画総局の当初予算でございますが,局予算合計は一番上の表の右側,歳出欄にございますように,926億3,277万円でございます。このうち一般会計の合計は,下の表の右下にございますように,382億7,618万円でございます。
2ページをお開きください。
特別会計は,3事業でございまして,
土地先行取得事業費,市街地再
開発事業費,3ページにまいりまして,
市営住宅事業費となっております。
5ページをお開きください。
都市計画総局の組織図を掲げております。今年度は,6部,18課,2室,1事務所となっております。詳細につきましては,6ページ以下に記載しておりますので,後ほどごらんください。
続きまして,事業の概要として主なものにつきまして,ご説明を申し上げます。
21ページをお開きください。
1都心の再生でございます。
神戸が発展するためには,玄関口である都心の再生が不可欠であり,民間の創意工夫を生かして,
都市機能の高度化や
都市環境の向上を図っていく必要がございます。
22ページをお開きください。
(1)三宮駅周辺の整備につきまして,1)
阪神三宮駅の改良は,
鉄道事業者と連携して,東口の新設,ホームの拡幅等に取り組み,駅施設の
利用円滑化と
交通結節機能の高度化を図るものでございます。
2)
歩行者デッキ,
地下通路の整備につきましては,
ポートライナー三宮駅の改札口前の既設の
歩行者デッキから,
神戸新聞会館ビルの西面を経て,
中央幹線を横断する
歩行者デッキを整備するとともに,
地下通路については,
神戸新聞会館ビルの
地下通路から
阪神三宮駅東口に接続し,さんちかに連絡する計画であり,平成17年度から事業化に着手いたします。
23ページに参りまして,3)
バスターミナルの整備は,
神戸新聞会館ビルが建設されるのに伴い,ビルの1階部分とビル北側の
既設バス乗り場をあわせて,一体的な
バスターミナルを整備するものでございます。
24ページをお開きください。
(2)に参りまして,
HAT神戸整備事業でございます。
2つ目の段落の2行目をごらんください。平成17年度は
関連事業として
HAT神戸の
事業進捗に伴う利用客の増加に対応するため,
阪神春日野道駅の改良について,鉄道駅
総合改善事業による補助を行い完成の予定でございます。
26ページをお開きください。
2協働の
まちづくりでございます。
神戸市では,震災以前から協働の理念のもと,住民主体の
まちづくりを進めてまいりました。
29ページをお開きください。
(4)今後の神戸の
都市づくりでございます。地域における課題解決を図るとともに,既存の地域資源を有効に活用しながら社会情勢の変化に対応して,地域特性を大切にした個性豊かな
まちづくりを計画段階から市民と協働で推進する取り組みでございます。
2)今後の取り組みでございますが,区役所と連携し,地元組織の結成や協議の継続といった段階を経て,
ルールづくり,物づくりといった成果に結びつけてまいります。
30ページをお開きください。
3
都市景観の形成でございます。
神戸市では,全国に先駆けて,神戸市
都市景観条例を制定し,神戸らしい
都市景観を守り,育て,つくるための施策を推進してまいりました。今後とも,人が集い交流する,美しく魅力あふれる
観光交流都市の実現に向け,快適な都市空間の形成に努めてまいります。
34ページをお開きください。
4計画的な
土地利用でございます。
効率的な都市活動の増進等を図るためには,
まちづくりのルールを定め,規制と誘導により,住宅・店舗・事務所・工場等競合するさまざまな
土地利用を秩序立てることが必要でございます。
神戸市では,市全域を
都市計画区域に指定し,計画的な
土地利用の実現を推進しております。
37ページをお開きください。
5
街路事業でございます。
(1)
震災復興街路事業でございますが,東西南北の
防災幹線道路及び避難路を整備し,
延焼遮断帯を確保することで,良好な市街地の形成及び防災機能の向上を図るものでございます。
山手幹線をはじめ,10路線,13カ所で事業を実施し,これまでに八幡線ほか5路線が完了いたしております。
38ページをお開きください。
(2)道路網の整備でございます。
2段落目をごらんください。市内の
幹線道路につきましては,
既成市街地では
格子状道路網,
既成市街地から西北神の新市街地へは,放射状に道路を配置する計画としております。
1)
広域幹線道路の整備でございますが,
大阪湾岸道路西伸部のうち,右側39ページの図にありますように,
駒ヶ林南町から
六甲アイランドの約15キロメートルにつきまして,平成17年度から
環境アセスメント及び
都市計画の手続を進め,早期の事業化を目指します。
また,
都市高速道路2号線
神戸山手線につきましては,須磨区白川の
白川ジャンクションから長田区大道通の
中央幹線までの7.3キロメートルが供用開始しておりますが,引き続き南伸部で
道路整備を進めてまいります。
40ページをお開きください。
2)幹線街路の整備でございますが,神戸市の
都市計画道路網は,平成17年4月1日現在,527路線,総延長818キロメートルでございまして,そのうち620キロメートル,76%が整備済みでございます。平成17年度は右側41ページの表に掲げております路線で事業を実施いたします。
42ページをお開きください。
(3)新交通の整備でございます。
下から2行目をごらんください。三宮と
神戸空港を結ぶ新
交通ポートアイランド線延伸事業を進めており,空港の開港に合わせて開業する予定でございます。
43ページにまいりまして,(4)
連続立体交差事業でございます。
2段落目をごらんください。現在,
阪神電鉄住吉駅から芦屋市境間約4キロメートルを事業化いたしております。
44ページをお開きください。
(6)JR灘駅・(仮称)
須磨海浜公園前駅の
横断歩道橋等の整備でございますが,JR灘駅におきましては,駅の南北を自由に行き来できる
横断歩道橋を整備いたします。また,JR鷹取駅から須磨駅間に新たに誕生する(仮称)
須磨海浜公園前駅の整備に合わせて,
横断歩道橋を整備し,さらに駅の北側に
駅前広場等を整備いたします。
45ページにまいりまして,6再
開発事業等でございます。
神戸市基本計画では,各地域の特性に応じて
都市機能を分担しながら魅力ある都市の形成を図るため,都心・副都心・衛星都心を設定しております。神戸市では,いち早く再
開発事業を取り入れて,これらの中心核の整備を進めてまいりました。
(1)
震災復興市街地再
開発事業でございますが,震災で壊滅的な被害を受けた東西の副都心地域におきまして,都心機能の導入を図るとともに,道路・広場等の公共施設の整備とあわせて,良好な住宅の供給,商業・業務環境の改善を行い,災害に強い東西の副都心にふさわしい防災拠点として早期に復興を進める
六甲道駅南地区(
ウェルブ六甲道),
新長田駅南地区(アスタ)の2地区におきまして実施しております。
六甲道駅南地区では,平成15年度末をもって
ビル建設計画の全14棟が完成いたしました。
新長田駅南地区につきましても平成17年4月現在,20棟が完成し,4棟が工事中でございます。平成17年度は地域の実情等を見きわめつつ,民間活力の導入も図りながら事業を進めてまいりいます。
47ページをお開きください。
(3)民間施行による再
開発事業でございますが,現在,
中山手地区で事業を実施しております。
50ページをお開きください。
7
土地区画整理事業でございます。
神戸市では,震災や戦災からの復興や郊外での宅地供給を目的として,これまで93地区で事業化されてきており,83地区において換地処分を行っております。
(1)
震災復興土地区画整理事業でございますが,大規模な被害を受けた地区につきまして,道路や公園などの
都市基盤や宅地の整備を行うことにより,被災者の
早期生活再建を図り,安全で快適なまちをつくるための事業でございます。
52ページをお開きください。
表に掲げておりますとおり,森南第一地区など,11地区で事業を実施し,右の備考欄にございますように,8地区で換地処分を行っております。仮
換地指定率につきましては表の合計欄にございますように,平成17年3月31日現在で93%でございます。また,松本地区のせせらぎの整備など写真に掲げておりますように,特色ある
まちづくりもそれぞれの地区で進めております。
55ページをお開きください。
8良質な
住宅ストックの形成でございます。
(1)住まいの
耐震化促進でございますが,阪神・
淡路大震災では,犠牲者のうち約8割が住宅の倒壊による死亡であり,安全・安心なすまい,
まちづくりには住宅の耐震化が不可欠でございます。平成17年度は耐震化を予定している市民への建築士・工務店等の紹介制度や
耐震診断受診者への今後の対策に関するアドバイス,区や地域へのきめ細やかな耐震情報の提供など,実践的かつ積極的な取り組みを進めてまいります。
(2)
建築物安全安心実施計画の推進でございますが,平成17年度は引き続き,1.中間検査及び完了検査の的確な実施等の施策を総合的に推進してまいります。
60ページをお開きください。
(4)
共同住宅バリアフリー改修補助事業につきましては,
既存共同住宅の共用部分の
バリアフリー改修工事及び
エレベーター設置工事に対する補助を実施いたします。
このほか,(5)
分譲マンションに対する支援を行ってまいります。
61ページに参りまして,(6)
市営住宅ストックの活用と
マネジメントでございますが,震災を契機に約5万6,000戸へと急増した
市営住宅について,平成12年2月に
市営住宅マネジメント計画を策定し,昭和55年までに建設された住宅を対象として,再編団地と改善団地に分け,良好な
市営住宅ストックの形成と活用を図っております。
63ページをお開きください。
3)
障害者向け住宅の整備でございますが,
民間住宅市場における供給が少ない住宅である障害者に配慮した住宅を既存の
市営住宅を改修する方法により,計画的に提供してまいります。
64ページをお開きください。
9総合的な
居住サービスの提供につきましては,(1)
被災者支援策の継続,(2)
特定優良賃貸住宅事業などがございます。
また,65ページに参りまして,(7)
市営住宅の管理でございますが,1)募集方法については,下から2行目にありますとおり,平成17年秋の定時募集から多
回数落選者の当選確率を高くする優先制度を実施いたします。
68ページをお開きください。
10
住宅市場の育成・活性化でございます。
(1)神戸市すまいの
安心支援センター「すまいるネット」の運営でございますが,すまいるネットでは,相談,情報提供,普及啓発などさまざまな機能をあわせ持つすまいの総合拠点として,市民に対し,幅広くサポートを行っております。
69ページに参りまして,11人と環境に優しい建築物の整備でございます。
(1)質の高い
公共建築物の整備と適正な維持保全や,70ページをお開きいただきまして,1)
建築ユニバーサルデザイン,2)
エコロジー建築,3)
建設リサイクルの推進等に取り組んでまいります。
73ページをお開きください。
再掲といたしまして,以下,震災復興の
まちづくり・
住まいづくりを抜粋しております。
以上で,平成17年度
都市計画総局事業概要の説明を終わらせていただきます。
続きまして,
報告事項平成18年度
国家予算に対する要望のうち,
都市計画総局関係分につきまして,ご説明を申し上げます。
お手元の資料1の表紙をお開きください。
都市計画総局関係の要望につきましては,下線を引いてお示しをいたしております。
重点要望項目では,5.
広域幹線道路網の
整備促進について。要望項目では,5.
都市環境づくりについてでございます。
2ページをお開きください。
5.
広域幹線道路網の
整備促進についてでございます。
都市機能を充実し,交通渋滞の緩和を図るため,(2)
大阪湾岸道路西伸部の東灘区から長田区にかけての事業化及び長田区から垂水区にかけての
整備促進並びに(6)
阪神高速道路神戸山手線の早期完成を要望しております。
6ページをお開きください。
5.
都市環境づくりについてでございます。
要望項目のうち,丸は継続の要望,二重丸は新規の要望となっております。
7ページに参りまして,(4)
震災特例措置の延長でございますが,
震災復興市街地再
開発事業及び
優良建築物等整備事業について補助率を3分の1から5分の2へ引き上げる
震災特例措置の延長を要望しております。
(5)
被災市街地に係る
震災復興事業費の確保は,
震災復興土地区画整理事業及び
震災復興市街地再
開発事業,
優良建築物等整備事業について,
所要事業費の確保を要望しております。
(6)
道路整備の推進は
街路事業に係る事業費の確保を要望しております。
(8)
都市再生緊急整備地域への財政措置の拡充は,
都市再生緊急整備地域の指定を受けた神戸三宮駅南地域において,民間活力を利用した事業と一体的に行う公共施設の整備について,国の財政措置の拡充を要望しております。
(9)
住宅環境整備の推進のうち,阪神・
淡路災害公営住宅等特別家賃低減対策費補助の確保は,
災害公営住宅の
家賃低減対策に対する国の
補助事業費の確保を要望するものでございます。
家賃対策補助の確保は,
市営住宅を適切に維持管理するための補助の確保を要望するものでございます。
公営住宅制度の見直しは,住宅に困窮する方に適格に入居していただくため,
期限つき入居制度の創設,
入居資格喪失世帯の移転の円滑化を要望するものでございます。
特定優良賃貸住宅に係る
入居者負担基準額の見直しは,
特定優良賃貸住宅の
空き家対策として要望しております。
地域住宅交付金の確保と
基幹事業の対象範囲の拡大は三位一体の改革により,従来の補助制度を再編した
地域住宅交付金に係る
所要事業費を確保するとともに,
基幹事業の対象範囲を拡大し,住宅に関する情報提供を円滑に実施できるよう要望するものでございます。
以上,
都市計画総局関係の平成18年度
国家予算に対する要望につきまして,ご説明させていただきました。何とぞ,よろしくご審議のほどお願い申し上げます。
8
◯委員長(
崎元祐治) ご苦労さまでした。当局の説明及び報告は終わりました。これより順次質疑を行います。
なお,
事業概要に関して,特に質疑がある場合は,所管事項に対する質疑の中で行っていただきたいと存じますので,ご了承願います。
それでは,平成18年度
国家予算に対する要望のうち,
都市計画総局の関係分について,ご質疑はございませんか。
9 ◯委員(浦上忠文) 質疑というよりは質問なんですが,6ページの──まあ質疑と言うときます。また何言われるかわからへんから言うときます。6ページの(2)の二重丸のところの
ESTモデル事業ということが何のことかちょっとわからへんことと,次の行の利用者の
利便性向上に資する
乗車料金等後払い方式の導入を可能とすると,これは何を意味しているのか,説明いただきたい。
10 ◯村戸
都市計画総局長 まことに申しわけございませんが,私ども担当ではございません。その分については……
11 ◯委員(浦上忠文) わかった,わかった。失礼いたしました。
12
◯委員長(
崎元祐治)
浦上委員,よろしいですか。
他にございませんか。
13 ◯委員(前島浩一) 2ページの広域幹線の関係ですが,1つは2番目の
大阪湾岸道路の西伸部の事業化,これの見通し。要するに,この要望を出しているわけですから,それなりにある程度の見通しを持って出されていると思うんですが,これの見通しがどうなっているか。
それから,
整備促進の方は特に事業費がかかってくるわけですから,これはどんな話が国との間で進められているか。
それから,6番目の山手線の早期完成ですけれど,これも非常にご承知のように毎朝渋滞を起こしているような状況の中で,1日も早く延伸を実現して解消を図るということが重要だと思うんですが,また広域的な幹線にもつながるということで,大変重要だと考えていますけど,これの早期完成の見通し,それぞれについてお聞かせください。
14 ◯村戸
都市計画総局長 まず,
大阪湾岸道路西伸部でございますが,現在この
都市計画決定が,こちらに書いていますように東灘区から長田区の間につきましては,いまだ
都市計画決定がなされていないということで,今回事業化という形で要望をさせていただいています。現在の状況を申し上げますと,
大阪湾岸道路有識者委員会というのが昨年から開かれておりまして,この1月に提言をまとめまして,国土交通省に提示をして,そして国土交通省の方が1月に概略計画というものを示しております,その提言を受けまして。それで,それを受けまして,ことしの2月25日の兵庫県の
都市計画審議会におきまして,
環境アセスメント調査について諮問がなされております。
そういう中で,現在は,
環境アセスメント及び
都市計画の手続に向けた準備が進められているというようなことで,現在は兵庫県の
都市計画審議会の中で
環境アセスメント及び
都市計画の手続を進めておられます。
見通しでございますが,手続につきましては,やはり2年半程度かかるのではないかというふうに一般の手続としては言われております。一方,事業化の見込みにつきましては,現在は
都市計画の手続をまず進めるというようなことで,事業化とは切り離して,しておりますけれども,
幹線道路協議会という近畿圏における道路の計画あるいは事業の実施について総合的に関係機関で調整を行う,その機関で調整を議論をしていきたいというふうに考えております。ですから,繰り返しになりますけれども,現在は
都市計画決定の手続を最優先で今進めているということでございます。
それから,山手線につきましては,ご案内のとおり,おっしゃるとおり毎朝,長田ランプのところで渋滞しているのは事実でございます。それで,今現在,公団の方で南伸部の事業を進めております。それで現在の事業計画では,19年度末完成というふうに伺っておりますけれども,ただ,JRの交差部等,いろんな難工事が続いているというようなことで,なかなか非常に難しい状況にあるんではないかなと,若干危惧をしておりますけれども,今,公団の方では10月1日の民営化に向けて事業内容の精査をいたしておりますので,もう少し検討する中で,その辺が明確になってくるのではないかなというふうに思っております。
以上でございます。
15 ◯委員(前島浩一) 山手線はわかりました。2番目の湾岸線の関係ですが,ちょっと先ほどお聞きしたのは,事業化の関係とあわせて
整備促進の方についてどうなっているかなと。これの事業費は大変なものになるだろうと思われるんですが,これについてどんな話をしているかということを確認したいんですけど。
16 ◯村戸
都市計画総局長 失礼しました。
整備促進,長田から垂水の間につきましては,ご案内のとおり
都市計画決定はなされております。それで,事業化に当たりましては,今回,
都市計画決定の手続を進めております長田区から東灘区の間と同一の考えのベースの中で事業化に向けての検討がなされております。
以上でございます。
17 ◯委員(前島浩一) ということは,考え方として事業化ということは事業のベースに乗せるということで
都市計画決定をしようと,これが事業化ですよね。
整備促進というのは当然,事業化の舞台に乗っているわけで,整備をしていこうと,工事しようと。簡単に言ったら,一言で,やっていこうということじゃないかなと理解したんですけど,それだと今のお話だったら並行して事業化ということは逆に言ったら
都市計画決定している方は,もうこっちは触らないよというご答弁という話になっておるのか。ここに書いてあるように
整備促進を進めようというならば,どんな工事をいつからやるのかとか,そういう話はやっとるんですかとお尋ねします。
18 ◯村戸
都市計画総局長 ご説明がちょっと十分でございませんでした。
整備促進の方については,申し上げましたように,
都市計画決定がなされて阪神公団の方としては基本計画の指示ということで,事業にかかる準備までは至っておりました。ところが採算性等の問題があって,その時点で現在凍結になってございます。それで,事業に当たっては,現段階ではこの東灘区からの
都市計画を現在進めているものと同一レベルで今後進めていくということになってございますので,委員おっしゃいますように,
都市計画決定の手続以降,事業についての進捗はいたしておりません。そして,我が方のこの要望の形式からまいりますと,やはり区間が現在の状況として,
都市計画決定なされているものと,されていないもの,両方の区間がございます関係で,用語としてこういう使い方をいたしましたわけで,今後のこの東灘区から長田区の間につきましては,まず
都市計画決定をして,西側の長田区,垂水区間のまずレベルまで持ってきていただきたい。あわせて,その時点で当然のことながら事業化というものを一緒に
整備促進を図ってほしいという意味で,区間が
都市計画決定がされていないということで,こういう用語の使い分けをさせていただいた。ただ,現状といたしまして,西の部分について今おっしゃるような形の用地買収,あるいは工事には着手されておりません。現在の段階では,東側の部分と一緒にというような形で国の方では今考えておられます。
以上でございます。
19 ◯委員(前島浩一) 大体理解できましたけど,要はそうすると8期,9期と分けてやってきたことが実質的には一緒のベースでこれからは進めざるを得ないよと,こういうふうに理解して,そうするとすごい事業費が全体的にはかかってくるけれど,これ本当にやれるんかいなということについては,どうかなというように,単純に疑問に思うんですけど,その辺最後だけ聞かせてください。
20 ◯村戸
都市計画総局長 その点につきましては,確かに8期,9期それぞれあるわけですけれども,全体としておっしゃるように非常に膨大な事業費がかかると思います。それについては今後の事業の進め方という中で,いろんな工夫をするなり,費用負担の問題なり,いろんなことが今から議論をしていってやっていくことになる。非常に事業費としては膨大になるということは承知をいたしております。
以上です。
21 ◯委員(前島浩一) 最後だと言いながら申しわけございません。そうすると決意ですけど,神戸市としては,これは8期,9期合体してでもとにかくやり遂げていこうと,国に対して,そういうつもりで今後も強く働きかけ,実現に努めていきたいという意思だと理解してよろしいでしょうか。
22 ◯村戸
都市計画総局長 神戸市といたしましては,当然この道路ネットワークというのは,非常に必要なものであるという認識をしておりますので,できるだけ市民負担が少なくて,利用しやすいネットワークの事業手法というようなものを先ほど申しました
幹線道路協議会という関係機関の中で,検討,調整をして,進めてまいりたいというふうに思っております。
以上です。
23
◯委員長(
崎元祐治) 他にございませんか。
(「なし」の声あり)
24
◯委員長(
崎元祐治) 他にないようですので,次にこの際,
都市計画総局の所管事項について,ご質疑はございませんか。
25 ◯委員(大かわら鈴子) 済みません。3点ほどお伺いしたいんですけども。まず最初に,今問題になっていますアスベスト被害についてなんですけども,今本当に深刻な広がりを見せているんですが,私たち会派も市長に緊急対策を要望するという申し入れをさせていただいたんですけども,市内の公共施設でその対象が3,800程度あるということをちょっと記事を見たんですけども,その中に
市営住宅も入っていたんですが,その
市営住宅でのアスベストの使用状況というのをちょっと教えていただきたいんです。それがまず1点目です。
それから2点目ですが,新長田の西神戸センター街の横断歩道の問題でお聞きしたいんです。これ,西神戸センター街の入り口のところです。これね,もう1つのこれ見ていただいたらわかるんですけども,横断歩道の真ん中にアーケードの柱が来ているということで,地元の方も本当に今困っていらっしゃるんですね。これ,横断歩道をつくっていくということに当たっては,地元の方にも全く相談もなかったし,地元の方が工事されているときに,このままつくられてはえらいことになるということで,工事の現場で指摘もされているんですけども,図面のとおり進めるんやということで,結局こういう横断歩道ができちゃったということになっているんですね。これ自体,警察からも横断歩道の役割果たしていないと,改善が必要やということで指摘を受けているようなんですが,これについてどのように対処されるのか,ちょっとお聞きしたいです。
それから,もう1点,須磨のラブホテル建設問題で,ちょっとそれに関してお伺いしたいんですけども,この問題は昨年の夏ごろから須磨区でラブホテル建設されるということで,地元ではもう本当に大きな問題になっているんですね。この場所というのが,住民の方も青少年の健全育成ということで地域挙げて頑張っていらっしゃると,活発な取り組みをされているという地域です。場所的に言っても,一ノ谷の合戦とか,歴史のある風光明媚なところであると。観光客の方にもたくさん来ていただかないかんような,すごくいい場所なんですけども,何よりも子供たちがそこのラブホテル建設予定地,毎日学校に通う通学路になっていると。そういうところでこういう計画が持ち上がったということで,地元でも大問題となって反対運動が起こっていると,こういう状況でずっと保健福祉局でも何回も審議がされてきています。
この審議の中で,建設反対の住民の方から出された陳情が採択されるという経過もとっています。ホテルの建築を直接指導される立場であるということで,ちょっとここでお伺いしたいんですけども,旅館業法に基づく同意申請書というのが神戸市に提出されていると,これに添付されているホテルの建築図面を作成した,コスモ建築設計事務所というところらしいですけども,この登録所在地が存在せず,法違反を犯しているということがあるんですけども,これについて当局はつかんでいらっしゃるのかどうか。
それから,これに関してもう1つ。建築基準法に基づく同ホテルの確認申請は提出されているのかどうか,以上,お伺いします。
26 ◯児島
都市計画総局参与 1点目のアスベストに関しまして,私の方からお答えいたしたいと思います。3,800施設,これは神戸市が所有しております施設,おおよそですが,すべてをあらわしておりまして,したがって
市営住宅もこの数の中には入っております。それで,
市営住宅でのアスベストの状況というのは,これから調べていくということになるんですが,人が日常的に接する部分でのアスベストはほとんどまずないというのが私どもの見込みですが,一部わずかでも含有されているものがあるんじゃないかという疑いも若干ありますので,もう既に調査は進めておりまして,途中ですが,分析結果では含まれていないという今の状況ですが,今後引き続き調査を進めていくつもりです。
また,ポンプ室とか,いわゆる機械室みたいなところで,日常的に人は入らないところでは,一部アスベストが使われている可能性もありますので,そこら辺もあわせてこれから調査を進めていくつもりをしております。
以上でございます。
27 ◯川本
都市計画総局再開発部長 新長田地区の西神戸センター街のアーケードと私どもが整備をいたしました五位池線の関係でございますけれども,五位池線を整備をし,歩道を拡幅するときに,西神戸センター街のアーケードの柱でございますけれども,旧のまま,現状のまま整備をしたということで,結果的に道路が拡幅されましたので,センター街のアーケードの柱がそのまま残って,通行の支障になっておると,こういう状況は確かに出てございます。
いろいろ経緯はございますけれども,これは非常に通行の妨げになるということで,建設局とも協議をして,いろいろ工夫をして何とかしたいというふうに思ってございます。
以上です。
28 ◯鈴木
都市計画総局建築指導部長 須磨のホテルの件でございますけれども,現在,手続の状況を申し上げますと,建築基準法関係の手続,あるいは住環境条例に基づきます事前届,指定建築物届については一切私どもの方に参っておりません。そういったことで,ご質問の建築事務所の登録の件についても,そういう状況については承知をしておりません。
29 ◯委員(大かわら鈴子) 済みません。アスベストの方なんですけども,ほとんどないであろうということなんですが,今,じゃあ,鵯越住宅ですか,今壊しているところとかあるんですけど,ほかにもちょっとあるわけなんですけども,あそこも心配はないんでしょうか。ああいうところほんまに解体しているということであれば,実際含まれていればすぐにも緊急に対応せないかんような状況やと思うんですけども,それについてもう1度お伺いします。
それから,新長田のセンター街の横断歩道ですけども,何とかしたいということなんですけども,本当に日常的に困っていらっしゃるんですね。地元の方の,きのうも行ってお話も伺いましたけれども,市からは何もそれ以上進展した話は聞かれていないということで,本当に困っていらっしゃると。もともと地元に説明がされていれば,そこでちゃんと意見交換とかされていれば,こういう全く不細工な問題起こらなかったと思うんですけども,本当にこれ障害者の方とか,視力障害者の方なんか特にこんなところにあるということで困っていらっしゃるという状況があるので,これは市がちゃんと責任を持って対処するべきだと思うです。このアーケードの柱を動かすなりなんなり,そういうことを確実にしていくべきだと思うんですが,その辺もう1度お伺いします。
それから,ホテルの問題なんですけども,つかんでいないということなんですけども,事務所が登録所在地に存在しない。これつかんでいないということだったんですけども,私たちの調査したところでは,電話は不通だと。所在地のポストにも事務所の表示も全くないと。ポスト自体もガムテープでふさがっていて,全く使われていない状況なんですね。これ,県の建築士事務所登録案内というのがあるんですけども,そこにはいろいろと要望が書いてあるんですけども,その中では見やすい場所に標識を必ず掲示すること。管理建築士が事務所に常勤して業務を行うということが中に入っています。ご存じやと思うんですけども,これ建築事務所としての仕事を,これこういう状況でしているとすれば,建築士法にも違反すると思うんですが,これご見解お伺いします。
30 ◯児島
都市計画総局参与 ただいまの鵯越住宅についてでございますが,特に吹きつけとか,そういうアスベストのいわゆる飛散しやすいというものはございません。もし万が一でもある場合の解体でしたら,それはもうきっちりとした封鎖した状態で安全で飛散ない状態で解体いたしますし,また成形品といいますか,ボード類になってわずかでもアスベストが含まれている可能性があるものについても,おそれがあるものについても私ども濡らした形で手作業で外すというような形で,いわゆる飛散して周囲の方にご迷惑かかるというようなことは決してないような形での解体を進めますので,これにつきましては大丈夫だというお答えをさせていただきたいと思います。
以上です。
31 ◯川本
都市計画総局再開発部長 アーケードの柱の問題でございますけれども,何とか工夫をして何とかしたいと申し上げまして,ちょっと技術的に柱をどういうふうにもっていったらいいのか。アーケードは商店街さんの資産でございますので,柱をどういうふうに移設するのか,技術的な問題もございますので,検討しておりますので,まだ地元にお話に行っていないということですが,検討次第お話にお伺いしたいというふうに思ってございます。
以上です。
32 ◯鈴木
都市計画総局建築指導部長 建築事務所登録,建築士の登録については,これは所管が県の建築指導部でございますので,一度状況を調べまして,県の建築指導課と相談をしたいと思います。
33 ◯委員(大かわら鈴子) アスベストの方ですが,可能性,もし──今大丈夫だろうという話でしたけども,もし何らかの可能性があるのであれば,しっかりと保健福祉局とか,いろんなところと対応して,適切な対応をしていただきたいと思います。といいますのは,住民の方からも大丈夫なんかという問い合わせも何件かあるんですね。ですから,大丈夫なんであれば,その調査結果なりをすぐにでも公表して安心していただくという方法もとっていただきたいと思いますので,これ要望しておきます。
それから,センター街の横断歩道ですけども,何とかしたいと,工夫したいということなんですけど,ぜひ地元に行って一緒にお話をしていただきたいと思います。全く声を聞かれていないということでも,地元の方の不満も積もっていますし,一たんほっとかれとんかということになっておりますのでね。これ,何度も言いますけども,市の責任でこういうことになっているんですから,その辺よく含んでいただいて,対処をしっかりと責任とっていただきたいと思います。
それから,ホテルの問題ですけども,これ,今確認申請も出ていないということで,これ言われていましたけども,これ民間の場合,民間の申請が出されているという可能性もあるんですよね。これは,ぜひ調査をして報告をお願いしたいと思います。もし,同意申請に添付された図面を作成したコスモ一級建築事務所,同じところであれば,こういう問題があるところですから,申請は無効になるんじゃないかと思うんですが,これについてはいかがでしょうか。
34 ◯鈴木
都市計画総局建築指導部長 神戸市の住環境条例がございまして,確認申請,これは市に出す場合も民間に出す場合も,同様でございますけれども,事前届,あるいは指定建築届というのを出すことになっておりまして,そういったものが出ていない状況でございますので,恐らく民間にも建築確認申請の手続はまだなされていないというように考えていいと思います。当然,私どもにそういった事前届なり,指定建築届が出てまいりましたら,その申請内容については適正に当然審査をしてまいりたいというふうに考えております。
35 ◯委員(大かわら鈴子) これ,ごめんなさい,ちょっとお聞きするんですけども。8局14課で行う委員会審査というのはもう行われているんですよね,3月の時点で。
36 ◯鵜飼
都市計画総局建築指導部建築調整課長 先生おっしゃっているのは,多分ラブホテル指導要綱に基づく申請についてだと思います。これは保健福祉局が所管をしておりまして,市長同意についてはまだ私自身,まだ聞いていないんですけど,市長同意をする場合については,その辺の会議があると思いますので,今,現状ではまだその会議が開かれていないというふうに承知をしております。
37 ◯委員(大かわら鈴子) 保健福祉局が所管ということで,それはそうなんですけども,事前に8局だから,もちろん当局にも審査が,その資料ですか,それが事前に図面と一緒に渡されていると。だからその内容については,都計の方でもご存じだと思うんですけども,そこで都計でのその審査というのはどうやったんでしょうか。何か委員会審査というのは何か不都合があれば,それについても調整をしていくというような場であるということは聞いているんですけども,どういう審査が行われたのか。その一級建築事務所の名前も,それから建築士の登録番号もそれには入っているはずなんですけども,その辺については審査されたのかどうか,ちょっとお伺いいたします。
38 ◯鵜飼
都市計画総局建築指導部建築調整課長 そのラブホテル指導要綱に基づく審査については,そこまで──建築事務所がどうかとか,そういった内容については審査の対象にはなっていないということでございまして,そこまでは調べていないというのが実情でございます。
39 ◯委員(大かわら鈴子) これね,そこまで調べていないということですけども,ここの事務所自体が,昨年まず一番最初に建築確認を出したときに,同意申請も知らずに,それを飛ばして8月27日に建築事務所登録もなしに,いきなり建築確認申請を民間へ提出しているんですね。神戸市がそれを取り下げさせたという経過もあると,そういうことはわかっているんじゃないんでしょうか。もしそれわかっているんやったら,当然,今回出てきた場合でも同じところでは,この時点で登録されていなかったんですから,そういうところがまた出しているんですから,そういう経過についても当然調べるということは必要なんじゃないかと思うんですが,いかがでしょうか。
40 ◯鵜飼
都市計画総局建築指導部建築調整課長 建築関係の正式な手続といいますのは,今,鈴木部長が申し上げましたように,事前審査なり,いわゆる条例に基づく指定建築物の届け出,その時点で建築関係のきっちりした審査をするということでございまして,今,現状ではラブホテル指導要綱に基づく内容の審査ということになっておりまして,今,先生がお尋ねの件については,我々の方に事前届なり,指定建築の届け出が参りますので,その時点できっちり審査をしていきたいというふうに思っております。条例上は,この指定建築物の届け出が出ました後,1カ月後にいわゆる確認申請ということになりますので,正式な確認申請は,その時点でないと現実的にはそういう指導をしておりますので,建築確認自身も受け付けないというのが手続的な流れということになっております。
41 ◯委員(大かわら鈴子) 終わりますが,これ本当に問題がたくさんあるんですね。地元の皆さんと保健福祉局との問題,話し合いも途中だというふうに聞いています。何もまだ解決されていないと。今,こういう段階なんですけど,これまで言うたような問題があるので,そのあたりの調査をぜひ実態,どうなんかということもしていただきたいと思います。その調査の内容,またお聞きしたいと思いますので,報告をお願いします。ぜひ,これチェックを厳しくしていただきたいし,こういう違法なことをするようなところ,
都市計画総局としても,ホテル建設を認めるべきではないと思いますので,それ要望して終わります。
42 ◯副委員長(本岡せつ子) 今の委員会審査の鵜飼課長がお答えされた分ですけれども,これには建築事務所の所在地とか,それから登録番号ですね,こういうものは出てきていないんでしょうか。お答え願います。
43 ◯鵜飼
都市計画総局建築指導部建築調整課長 今,お尋ねの件は,いわゆるラブホテル指導要綱上の申請のことをおっしゃって,それには許可番号とか,そういうのはちょっと私もきっちり覚えておりませんが,そこまでは入っていないというふうに思います。ただ,正式な指定建築物の届け出等については,その辺についても審査をさせていただくということになるということでございます。
44 ◯副委員長(本岡せつ子) それは,正式な審査をするというのはいいんですけれども,このような指導要綱があって,このような事務の流れの中で,いろんなチェックができるようなシステムになっているんですから,こういう問題があるような業者らしいというようなことですから,そういうチェックをどうしてここでも,この委員会審査という8局14課のこういう審査のシステムがあるんですから,ぜひそのこともちゃんとチェックしていただきたいと思います。今,わからないと思いますけれども,わかれば早急にこれについても先ほど大かわら委員も言いましたけれども,今,事務所が全く人がいない状態というような,そんなことも私たちも聞いておりますので,ぜひこれについては委員会審査の中で,調査,ぜひ深めていただきたいと思いますが,それだけお答えください。
45 ◯鈴木
都市計画総局建築指導部長 先ほどもお答えしましたように,そういったことに関して,現況状況を調べまして,監督官庁である県の建築指導課と相談をしてまいりたいというふうに考えております。
46
◯委員長(
崎元祐治) 他にございませんでしょうか。
47 ◯委員(たけしげ栄二) 今まで数多くの議員,あるいは人が言っている塩屋の駅前周辺ですね。平成12年度にミニニュースで配って,地域住民に対して
都市計画局,神戸市の考え方というのを知らせたと思うんですね。それからもう5年たっています。その進捗状況はどのようになっていますか,ひとつ教えていただけますか。
48 ◯足立
都市計画総局計画部長 塩屋地区につきましては,ご承知のとおり,
幹線道路が未整備であると,あるいは駅前の方には細街路ばかりで十分な基盤施設もないというような課題がございますので,防災性の向上,安全・安心の
まちづくりという観点で,
まちづくりが必要であると認識をしております。
平成12年のミニニュースでも,そういう必要性を呼びかけております。その後,各地域団体にそういう説明,呼びかけをいたしまして,平成14年度から塩屋協議会,塩屋地区連絡協議会,塩屋まちおこしの会,塩屋ふれあいの
まちづくり協議会,塩屋婦人会という5団体が一堂に会しまして,塩屋地区
まちづくり勉強会というものを組織していただいて,市も区も参加しまして,一緒に勉強を始めております。これまで,
まちづくりニュースの発行,あるいはまち歩きの実施,あるいは地域の生の声を聞くためのアンケート,あるいは提案箱といったものを設置するといったような活動をこれまで行ってきております。
現在,何とかこういう5団体を基盤にしながら,
まちづくり協議会をつくりたいということで,地域の皆さんが調整を図っておられます。ということで私どもの方も何とか早く協議会ができるように引き続き支援をして,地域全体の総合的なまちの将来像を早くつくっていただけるように,支援をしていきたいというふうに考えております。
以上です。
49 ◯委員(たけしげ栄二)
まちづくり協議会を立ち上げていくという,将来的に。だけど,これはいつごろそういうようなことを考えてやっておるのか。そういう点をちょっと。
50 ◯足立
都市計画総局計画部長 地域の皆さんが中心になってやられますので,5団体の皆さんは何とか年内に協議会ができるように調整をしたいということで頑張っておられます。私どもも精いっぱい応援したいというように考えております。
以上です。
51
◯委員長(
崎元祐治) 他にないでしょうか。
(「なし」の声あり)
52
◯委員長(
崎元祐治) 他になければ,
都市計画総局関係の審査はこの程度にとどめたいと存じます。当局,どうもご苦労さまでした。
なお,
委員各位におかれては,消防局が入室するまで,この場においてしばらくお待ち願います。
(消防局)
53
◯委員長(
崎元祐治) これより消防局関係の審査を行います。(「起立,礼」の声あり)
54
◯委員長(
崎元祐治) それでは,
事業概要及び報告事項について,一括して当局の説明及び報告を求めます。局長,よろしくお願いします。
55 ◯平井消防局長 それでは,座ったままで説明したいと思います。
それでは,消防局の
事業概要につきまして,ご説明を申し上げます。
事業概要をお開きください。まず,3ページでございます。
消防局の組織でございますが,3ページに総務部,4ページには予防部,5ページから6ページにかけまして警防部と市民防災総合センター,6ページから11ページにかけまして消防署と出張所を記載しております。
現在,3部,9課,2事業所,10消防署,1分署,17出張所の体制で,消防業務を行っております。
次に,12ページは,消防局の名称及び所在地を,13ページには消防署所の名称,所在地及び管轄区域を記載しております。
神戸空港は,本年第2回定例市会において,水上消防署管轄とするよう条例改正を行いました。
14ページをお開きください。
本年4月1日現在での職員の配置状況を記載しておりますが,表の2列目の総数欄にございますように,定数は1,375名であります。
15ページは消防団員の配置状況でございます。本市の消防団は10消防団,15支団,161分団で組織し,合計4,000名の団員を配置いたしております。
次に,16ページでは,消防本部及び消防署所の配置図を掲載いたしております。
19ページをお開きください。
平成17年度消防局の重点施策をご説明申し上げます。
平成12年度に策定いたしました神戸市消防基本計画に基づきまして,諸施策を推進してまいりました。本年度は重点施策を11項目掲げております。事業予算につきましては,後ほど個別事業ごとにご説明をいたします。
まず,危機対応への体制づくりでは,1点目には,来年2月16日に開港予定の
神戸空港を含めた防災体制を確立いたします。2点目に,地震等の大規模災害対策の強化として,耐震性防火水槽を2基設置するとともに,消防水利の整備計画を見直します。さらに,市民の防災意識の向上を図り,東南海・南海地震を想定した津波防災体制を確立させるほか,新管制システムの構築のための調査などを行いたいと思います。
3点目の指揮体制,安全管理体制の強化を図るため,北消防署に指揮隊を設置いたします。
20ページの4点目,消防・救急体制の強化につきましては,垂水北部地域に消防署を建設するほか,消防隊や救助隊の強化及び救急隊の高度化を図ってまいります。さらに,救急救命士の処置拡大や消防隊にAEDを配置するなど,救命率の向上を図ります。そして,ヘリコプターの兵庫県との共同運航を引き続き行ってまいります。
5点目ですが,特殊災害対策の強化としまして,方面特殊災害隊を西区,北区に配置をいたします。
21ページの協働と参画により市民の暮らしを守るの項目では,6点目に火災予防対策の強化としまして,住宅用火災警報器等の広報普及に努め,住宅防火対策を推進いたします。さらに,火災原因として最も多い放火火災の防止を推進いたします。
7点目には,査察体制,危険物保安体制の強化としまして,小規模雑居ビル等の防火対象物に対する違反是正の徹底や自主防火管理体制の構築を図ることで安全性を強化いたします。また,危険物施設の安全性を確保するため,自主保安体制の推進を図ります。
22ページの8点目には,消防団や防災福祉コミュニティの充実のために,防災福祉コミュニティ活動の活性化を図るとともに,消防団の組織体制についても見直しに着手いたします。
9点目は,市民救命士対策の推進として,市民も使えるAEDの普及を図り,まちかど救急ステーションの普及を図るとともに,救急車の適正利用について広報を積極的に行います。
23ページの組織づくりと人づくりの項目では,10点目の組織づくりの推進としまして,行政経営方針に基づく消防体制の再構築を進め,このたび神戸市で作成されました新たなビジョンの部門別計画として,消防基本計画を策定するとともに,国による消防力の整備指針を受け,新たな消防力整備の指針を策定いたします。
さらに,IT化による情報の共有化を進め,環境
マネジメントにも取り組んでまいります。
11点目には,人づくりの推進としまして,目標チャレンジ制度や新しい研修,資格制度の導入など人材育成基本計画に基づき進めてまいります。さらに,心的外傷後ストレス障害という,いわゆるPTSDなど,メンタルヘルス対策を継続いたします。
24ページをお開きください。
平成17年度予算の概要でございます。
25ページにかけて歳入予算を上げております。25ページの合計欄をごらんください。10億1,564万1,000円と前年度に比べ,3億5,247万7,000円の増となっております。これは垂水北部地域における消防署の建設のための貸付金返還金によるものであります。
26ページをお開きください。
歳出予算でございますが,表の一番上の第12款消防費の欄にありますように,総額170億6,444万5,000円で,前年度に比べ,1億967万9,000円の増額となっております。
歳出予算の内訳でございますが,まず,職員費の135億6,424万6,000円は職員の給料等に要する経費で,消防費全体の約8割を占めております。
消防費の17億4,078万5,000円は,消防活動等に要する経費並びに消防本部,消防署所の運営管理に要する経費でございます。
27ページをごらんください。
消防団費の4億5,849万5,000円は,消防団員の報酬及び消防団の運営に要する経費でございます。消防施設等整備費の13億91万9,000円は,消防庁舎,消防車両,消防資機材等の整備に要する経費でございます。
個別の事業及び事業費については,防災への体制づくりでは,防災拠点整備として垂水北部地域における消防署の建設事業に5億750万円を計上しております。
2点目の消防体制の強化のために,消防基本計画の策定,新管制システムの調査等の通信網の整備及び高度救命体制の推進等の事業に6,831万1,000円を予算計上しております。
28ページの災害への緊急対応としまして,災害現場での活動を強化するため,消防車両の更新や,救急・救助体制の強化を図るとともに,消防団施設の整備並びにヘリコプター共同運航等の事業に6億4,862万9,000円を計上しています。
次に,災害への備えでは,1点目には,市民の防災への対応力を高めるために,防災福祉コミュニティの結成や緊急通報システムの整備について1,140万円を,2点目の防災施設・
都市基盤の強化のため,防火水槽の設置等に対し6,507万9,000円を予算計上しております。
31ページをお開きください。
消防局の事務事業の概要につきまして,課ごとにご説明申し上げます。総務部庶務課は,消防局の庶務,広報,広聴及び渉外事務,予算・決算の総括並びに事務事業や基本政策等に係る総合調整などを担当いたしております。
続きまして,職員課は任用,服務,表彰,研修などの職員管理及び人材の確保,育成を担当しております。また,健康診断をはじめとした健康管理や安全衛生管理を行うとともに,メンタルヘルスケアを実施しております。さらに,消防職員委員会や厚生会事業等を担当しております。
33ページをごらんください。
施設課でございますが,35ページにかけて記載いたしておりますように,消防庁舎の建設及び維持管理,消防車両等の整備及び保守並びに防災情報システム,通信施設の維持管理などを担当いたしております。
36ページをお開きください。
予防部予防課でございますが,安全で安心して暮らせる
まちづくりを進めるため,防災福祉コミュニティの育成指導,市民防災リーダー等の育成などに努めるとともに,住宅火災における死者の発生を防止するため,住宅用火災警報器の設置促進を図っております。
37ページをごらんください。
放火火災をはじめ,災害の軽減のために火災予防運動などの防火広報の実施や,高齢者等の安全確保のため,ケアライン119等の設置を行っております。
38ページをお開きください。
火災の出火原因等を調査し,生活安全情報として市民の皆様に広く情報提供を行っております。
次に,査察課でございますが,建物の立入検査を行い,火災予防上必要な指導や法令違反の是正を行っております。
また,39ページに記載しておりますように,建物の確認申請に際しての消防同意事務を担当しており,火災予防上,必要な審査,指導を行い,建物の防火・安全を図っております。
続きまして,危険物保安課では,40ページにかけて記載しておりますように,ガソリンスタンドなどの危険物施設の新設や変更に対する許認可事務をはじめ,危険物施設の安全指導,検査並びに違反処理を行っております。
41ページをごらんください。
警防部警防課でございますが,41ページから43ページにかけて記載しておりますように,火災をはじめ特殊災害,水害など,さまざまな都市災害に備えて,災害現場における消防活動等の指示,命令を行う指揮隊の配置や各種警防訓練の実施による消防部隊の精鋭化を図るとともに,各消防署への消防部隊配置など,効率的で最適な体制を研究・企画しております。
さらに,地域防災力の強化のため,防災福祉コミュニティの活動支援を行っております。そのほか,広域応援体制としまして,兵庫県広域消防相互応援協定のほか,国の要請や指示により,県外へ派遣する緊急消防援助隊に46隊登録しております。本年4月に発生した,尼崎JR福知山線鉄道事故では,延べ29隊107名を派遣し,大きな成果を上げたところであります。
さらに,消防団員が,地域の防災リーダーとして,防災福祉コミュニティと連携しました活動,あるいは実火災において消火活動を担えるように,施設の整備,団員の研修,訓練及び表彰等,消防団業務を行っております。
44ページをお開きください。
司令課は,119番通報を受信し,災害状況等に合わせて消防署に出動を指令するとともに,出動部隊に支援情報を提供するなど,災害に対応した部隊の運用を行っております。また,救急活動では救急患者を迅速に最適な医療機関に搬送するために必要な病院情報を救急隊に提供するなど,現場活動のコントロールタワーの役割を果たしております。
次に,45ページの救急救助課の欄をごらんください。
救命効果の向上を図るため,救急救命士による処置範囲が拡大され,神戸市消防局においても気管挿管の研修を進めており,現在6消防署,7救助隊で運用を行っております。失礼しました。現在,6消防署,7救急隊で運用を行っております。さらに,本年から薬剤投与に係る講習を実施いたします。
46ページをお開きください。
傷病者の呼吸や心臓が停止している場合は,救急隊と消防隊がペアで出動しておりますが,消防隊が先に駆けつけても除細動が行えるように,AEDを配置し,救命率の向上を目指しています。さらに,消防ヘリコプターやドクターカーとの密接な連携を図ることで,傷病者搬送や救命処置を迅速かつ効果的に行っております。
47ページをごらんください。
救急隊の活動状況ですが,平成16年は,救急件数は6万5,000件を超え,対前年度比2.8%の伸びを示しております。救急隊が駆けつけるのに時間がかかる状況がふえております。そこで,昨年,救急需要対策懇話会から提言をいただき,タクシーがわりに利用しないように呼びかけるキャンペーンや,医療機関からの転院搬送に対し,転院ガイドラインを導入していきたいと思っております。
48ページをお開きください。
市民救急の推進といたしまして,心肺蘇生法やけがの手当法の知識,技術を持つ市民救命士の養成を行っております。本年からAED取り扱いの講習会もあわせて行っております。
50ページをお開きください。
救助業務でございますが,多様化する災害に備えて,救助隊の配置,隊員の訓練,特異事故における救助法の研究,高度救助資機材の整備など,救助体制の強化を進めております。さらに,国際協力の一環といたしまして,外国で発生した地震等,大規模災害に備え,緊急に援助活動を行う国際消防救助隊員11名を登録をしております。
52ページをお開きください。
航空機動隊でございますが,365日,兵庫県1機と神戸市2機のヘリコプターを合わせて共同運航することで,兵庫県下全体の災害対応力の向上に努めております。災害現場においては消火活動,救急救助活動並びに情報収集活動を行っております。
53ページをごらんください。
市民防災総合センターでございますが,消防職員及び消防団員の教育訓練と市民に対する防災教育を行っております。特に新規採用職員には,6カ月間をかけ,消防職員として必要な基礎知識等の習得と実技訓練を実施しております。また,防災福祉コミュニティリーダーなどに対する市民防災教育を行っております。さらに,研究業務としまして,危険物確認試験や火災原因の鑑定などの調査研究を実施するほか,新たな消火用水の実用化など,技術開発を行っております。
55ページをごらんください。
消防音楽隊でございますが,小・中学校などにおける消防広報演奏や外国客船寄港への歓迎演奏など,神戸市等のイベントや行事で音楽活動を実施するほか,市民に対する防災研修,大規模災害への現場出動など幅広い活動を行っております。
56ページをごらんください。
消防署は,現在10消防署,1分署,17出張所でございます。市民に身近に接する第一線の防災拠点として,消火,救急,救助活動,火災予防,査察,訓練指導,消防団事務等を担当し,市民の安全確保に努めております。
61ページ以降は,災害統計の資料でございます。
以上をもちまして,
事業概要の説明を終わらせていただきます。
続きまして,平成18年度
国家予算に対する要望のうち,消防局関係分につきまして,委員会資料に基づきご報告を申し上げます。
委員会資料の4ページをお開きください。
この項目には,阪神・
淡路大震災の教訓を生かし,災害に強い
まちづくりを推進するため,7項目の要望を行っておりますが,消防局関係分につきましては,一番最後になりますけども,(7)消防力の強化でございます。消防・救急無線のデジタル化は平成28年5月末には全国一斉に,政令指定市では,平成23年までに移行させようとするもので,本質的には無線電波の帯域整理という国の施策であるというふうに認識しております。デジタル化することによるメリットといたしましては,通信が傍受しにくくなること,音声が明瞭になること,大量のデータ通信が可能となる点でございますが,それには今ある既存の無線装置を改修したり,新たな中継基地を必要とするなど,莫大な経費がかかるため,国に対し財政措置を要望するものであります。
以上で,消防局関係の
国家予算要望事項の説明を終わらせていただきます。何とぞご支援のほどよろしくお願いいたします。
56
◯委員長(
崎元祐治) ご苦労さまでした。当局の説明及び報告は終わりました。これより順次質疑を行います。
なお,
事業概要に関して,特に質疑がある場合は先ほどと同様,所管事項に対する質疑の中で行っていただきたいと存じますので,ご了承願います。
それでは,平成18年度
国家予算に対する要望のうち,消防局の関係分について,ご質疑はございませんか。
(「なし」の声あり)
57
◯委員長(
崎元祐治) それでは,次に,この際,消防局の所管事項について,ご質疑はございませんか。
58 ◯委員(浦上忠文) 2点ちょっと教えてほしいことがあるんですが,1点は,
事業概要の62ページの年別出火原因別状況というページがあるんですが,私は常々聞いている話では,てんぷらによる火災が原因としてよく火事があるというようなことを聞いていたんですが,さっきから3回ほど繰り返して見ても,てんぷらというところがなくて,多分それはガスというところのガス器具かなと思ったりするんですが,実際てんぷらの件数というのがどれぐらいあるのか,ちょっと教えてほしいというのが1点です。
2点目は,46ページの消防隊との連携というところで,「119番通報受信時に,傷病者の呼吸や心臓が」というところで,これ救急隊と消防隊の2隊が同時に出動というのは,私の解釈では救急隊は救急車で消防隊は赤い車のことを言うんやろうなと思うんですが,これが同時に出たら,何か搬送を効果的に書いてありますが,どういう効果があるのか,それをお教えいただきたなと。
59 ◯平井消防局長 てんぷら火災の方につきましては,予防部長の方からご説明したいと思います。
この46ページの先生のペア出動のことでございます。実際,救急というのは基本的には白隊である救急車で搬送するのが通常なんですけど,例えば,救急車というのは各消防署には,出張所には1台しかないんです。何かのときに出ていると同じ地域でまた手を挙げて救急車お願いしますといった場合には,実際,近所の分を呼ぶわけですけども,それよりも例えば赤隊を呼んだ方が早いと。先に赤隊に行ってもらって,後で白隊を,救急車呼ぶというふうなことが間々,年間でいきますと,件数はまた調べますけれど,年間何回かございます。そういう意味で,早く現場に駆けつけるということを目指して,ペア出動ということをやっています。
特に,
交通事故なんかの場合は,急を要する場合がございますので,できるだけ救急隊が出払っている場合については,赤隊に行ってくれというような場合もあるというふうに考えております。
60 ◯米谷消防局予防部長 てんぷら火災につきましては,このガス器具の中に主に含まれております。昨年のてんぷら火災の状況でございますが,コンロによる火災自体が90件ございまして,ガスコンロはその内85件でございますが,てんぷらからの火災につきましては52件となってございます。したがいまして,放火及び放火の疑いが表でいきますと199件,2番目にはたばこによる火災が101件,その次に来ますのが,てんぷらによる火災が,コンロによる火災90件のうち52件というのがてんぷら火災となってございます。
以上でございます。
61 ◯平井消防局長 平成16年で,いわゆる消防隊が先着したのは年間で59件ございます。
62 ◯委員(浦上忠文) まず,てんぷらの方ですが,それぐらい多いはずであれば,データで見たときに,市民に対する啓発や何やら言うのであれば,今や,かまどやとか,消炭や取灰という項目があるぐらいなら,ガス器具からてんぷらを分離して表示するべきだと思いますが,その辺についてちょっとご意見を。
赤隊と白隊という言葉をきょう初めて聞いたんですが,赤隊というのが行っても,白隊と同じぐらいの力というのがあるものかどうなのか。その辺ちょっと。
63 ◯米谷消防局予防部長 失礼しました。実は,この統計は国の方から指定された統計のやり方で,全国的なためにかまどとかが入ってございまして,ずっと過去消防が始まってから50数年,こういう統計が国からなってございまして,過去との比較のためにこんなことになっておりますが,いつまでもそういう時代じゃございませんので,今,ご指摘のとおり今後につきましては,神戸市の独自のやり方にするか,あるいは国の方と一緒に変えていただくとか,何かそういう継続性を持ちながら,かつ統計に有効な考え方をやっていきたいと思います。
以上でございます。
64 ◯土屋消防局警防部長 消防隊が救急出動現場に出たときに,救急隊と同じようなことができるのかということのご質問でございますけども,ポンプ隊等につきましては,救急隊員の資格は持っておりますので,まず十分できるというふうに考えておりますし,資機材につきましてもいわゆる消防隊の方にも外傷セット,感染防着──感染防止の服でございます。手袋,バックマスク等については積載しております。またなおかつ,ことしの4月以後,AEDを4隊に設置して,現場でもいわゆる除細動ができるようにということで,運用を開始しておりますので,十分現場ではできるというふうに考えております。
以上です。
65 ◯委員(浦上忠文) 懇切丁寧に教えていただいて,いろいろありがとうございました。消防に対する理解が一層深まりましたことに感謝いたします。ありがとうございました。
66
◯委員長(
崎元祐治) よろしいですか。他にございませんか。
67 ◯委員(前島浩一) 1点だけですけど,尼崎の事例にもあるんですが,いわゆる今騒がしているアスベストの関係で,神戸市の消防職員への影響なり,その実態なり,あるいは対策はどうなのかということについて。
68 ◯平井消防局長 今まさに世間でアスベストの問題が非常にクローズアップされているところでございますけども,先生ご指摘のように,消防職員というのはアスベストを使用した建物内に進入して消火活動とか救助活動をしますので,一般の人よりも,それを吸う機会というのは多いというのは十分考えられるわけでございます。
あの事件以降,私どもも少し実態を調べてみました。少し申し上げますと,これまで在職中の職員が,いわゆるアスベストを原因とされる中皮腫で死亡したというふうな報告はございません。退職した人も追っかけたんですけども,退職した職員の死亡状況までは少し把握はできていないというのが状況でございます。
また,現場活動でございますけども,私たちはそのアスベストのみを対象にした対策というのは特別にはとっていないんですけども,アスベストを含めたすべての有害物質に対応できるような対策をとっております。例えば有毒ガス等の発生が予測されるような場合には,いわゆる重たいんですけど,空気呼吸器というのを背負って行けというようなことになっていますし,粉じん等が発生している現場では,いわゆる防じんマスクをつけなさいというふうなことで,現場に応じてそれぞれ使い分けを行っております。
それから,現場活動以外にも火が鎮まった鎮火後に我々は火災の原因調査に現場に行くわけですけども,そのときもきらきらしたものが,粉じんが舞っているような場合ございます。そういう意味で,アスベストを含む有毒な物質から職員を保護するために,平成11年度から職員全員に対して防じんマスクを個人貸与しております。
そういったことで,安全管理を徹底しているわけでございまして,今月の今週の25日にさらに消防活動時における安全管理を徹底してくださいというふうな通知を私の名前で各全署に通知を徹底したところでございます。
以上でございます。
69
◯委員長(
崎元祐治) よろしいですか。
(「なし」の声あり)
70
◯委員長(
崎元祐治) 他にご質疑がなければ,消防局関係の審査はこの程度にとどめたいと存じます。当局,どうもご苦労さまでした。
(「起立,礼」の声あり)
なお,
委員各位におかれましては,しばらくお待ち願います。
71
◯委員長(
崎元祐治) 次に,本委員会の行政調査についてお諮りいたします。
本年度も他都市の施策,事業等を調査するため,お手元にお配りいたしております資料のとおり,8月22日から24日までの3日間の日程で行政調査を実施したいと存じますが,ご異議ございませんか。
(「異議なし」の声あり)
72
◯委員長(
崎元祐治) それでは,さように決定いたしました。
なお,行程等の詳細が決まりましたら,ご連絡させていただきますのでご了承願います。
73
◯委員長(
崎元祐治) 本日,ご協議いただく事項は以上であります。
本日の委員会はこれをもって閉会します。
(午前11時37分閉会)
神戸市会事務局
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